ファンディ湾で漁具が絡まったセミクジラを解放

Monday, August 15, 2016
カナダ、ニューブランズウィック、カンポベロ

Campobello Whale Rescue Team(カンポベロ・クジラ救助チーム、CWRT)は土曜日の午後、ファンディ湾で漁具が絡まったセミクジラの解放に成功しました。

 

クジラは6歳の雄で、4057番、FDRと呼ばれていました。FDRは巨大な網の玉に巻き込まれ、漁具が背中の上から口の右側を通ってひげの中、両方のひれと尾びれに絡まっていました。

 

FDRの絡まりをほどくためには、5時間に及ぶ必死の作業が必要でしたが、CWRTは最終的にはすべて切り離すことができました。はじめに背中の上の漁具の玉を外すと、体の向きを変えて左側のひれを見せたので、チームはこの機会をとらえてひれに絡んでいた綱を切り離してから、反対側のひれと尾びれの絡みもほどきました。

 

「今回はこれまで見た中でも深刻なケースの一つでした」とCanadian Whale Institute(カナダクジラ協会)の研究主幹、モイラ・ブラウンは言います。「10回以降は数えるのをやめたほど、数えきれないほど漁具を切り続けました。」

 

クジラを解放したのは、CWRTのリーダー、マッキー・グリーンとジョー・ハウレットで、二人ともカンポベロ島の漁師です。「カンポベロ漁師救助隊参上!ですよ」とブラウンは言います。水産海洋省を引退したジェリー・コンウェイも、支援船を運転して作業を援助しました。

 

チームはカンポベロ島に避暑用の別荘を所有していた米国の第32代大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトにちなんで、このクジラにFDRという名前を付けようと決めました。このクジラは2014年に、ルーズベルト大統領がポリオに感染した後治療のため訪れたジョージアの沖でも、絡まりから解放されています。「カンポベロの人々は、多くの試練を乗り越えたルーズベルト大統領とのつながりを誇りに思っています。このクジラもまだ若いのに幾度もの試練に耐え、カンポベロやジョージアとのつながりもあることから、名前はぴったりだと思いました」とブラウンは言います。

 

カンポベロ・クジラ救助チームは2002年に活動を開始しましたが、全員ボランティアの漁師で構成され、国際動物福祉基金(IFAW)やカナダの水産海洋省の支援を受けています。今回の救助活動については、ニューイングランド水族館、Grand Manaan Whale and Seabird Research station(グランドマナン・クジラ海鳥研究所)、そしてカナダクジラ協会からの援助もありました。「絶滅危惧種のセミクジラの命を救うために、これほど多くの団体や人々が協力するのは素晴らしいことです」とIFAWのキャンペーン・コミュニケーションスペシャリスト、レス・クレブスは言います。

 

この季節、ファンディ湾には栄養分に富んだこの海にある餌を求めてクジラがいっぱい来ますが、漁師も大勢います。そのため残念なことに、この海域ではロブスターのわなかご、やな(魚獲りの仕掛け)、網、縄など漁業に必要な漁具が絡まってしまうクジラが毎年2~12頭います。ファンディ湾のクジラの緊急事態を目撃したら、クジラ緊急ホットライン:1-866-567-6277に通報してください。

 

CWRTのリーダー、マッキー・グリーンとのインタビューは、アイランドクルーズ・ホエールウォッチングの事務所に連絡してください。Tel: (506) 752-1107

クジラの絡まりをほどく画像・映像を入手するには、IFAWカナダのキャンペーン・コミュニケーションスペシャリスト、レス・クレブスに連絡してください。Tel: (416) 669-3459, Email: akrebs@ifaw.org

 

IFAW(国際動物福祉基金)について

1969年に設立されたIFAWは助けを必要とする動物を救援する活動を世界中で行っており、40カ国以上でプロジェクトを展開しながら、個々の動物を救助し、動物虐待防止キャンペーンを推進し、野生生物保護と生息地保全を提唱しています。詳しくは www.ifaw.orgをご覧いただくか、FacebookTwitterでフォローしてください。

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シャノン・ワラティス
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