中国で密輸団摘発、1億米ドル相当の象牙密輸に関与

Wednesday, November 6, 2013
南アフリカ、ケープタウン

中国の税関当局は昨日、アフリカから中国に1億米ドル相当の象牙を密輸した2つの国際密輸団を逮捕したと発表しました。

新華社通信によると、中国のアモイ税関当局が長期にわたる調査の末2つの国際象牙密輸団を摘発しました。密輸団は中国に9970万米ドル(7670万香港ドル)相当の象牙12トンを密輸した疑いが持たれています。

一方の密輸団には認定を受けた象牙店の店主が関与しており、中国国内で販売が許可されている以上の象牙の需要に対応するために象牙を密輸していました。今年8月、この密輸団のメンバー数名が逮捕され、象牙約2000キログラムが押収されました。2011年の4回の積荷を含め、複数の象牙の積荷がこの密輸団によって密輸されたと見られています。

調査中のもう一方の密輸団は、2012年後半に押収された4.2トンの象牙の密輸に関与していると見られています。

今週始め、タンザニア当局は土曜日(11月2日)にダルエスサラームにある3人の中国人トレーダーの自宅で706本の象牙を押収したと発表しました。

ケニアのナイロビでは今日、増大する環境犯罪の脅威と闘うための共通の戦略を策定することを目指し、インターポールと国連環境計画(UNEP)による「環境コンプライアンス及び実施に関する国際会議(ECEC)」が開催され、世界中から閣僚級の出席者が何百名と集まっています。こうした最中にも、このような事件が次々と起こっています。

国際動物福祉基金(IFAW-www.ifaw.org)の代表兼CEO、アズディン・ダウンズは世界の指導者たちに対し、インターポールが概要を示す国家環境安全タスクフォース(NESTs)の進展に向けて尽力するよう呼び掛けました。

「ごく少数の不法者の利益のために組織的犯罪集団が我々の世界からゾウ、サイ、トラ、その他の野生生物を強奪していることに、世界中の人々が怒りを募らせています。もし生息国が、国境を超えた法執行の実現を決意するのであれば、非生息国のIFAWの支援者はその活動の資金を提供するために一層努力する構えです」とダウンズは話します。

「野生生物犯罪は人身売買、麻薬密売、違法な武器販売と並び、最も深刻で危険で破壊的な国際犯罪の一つです。違法な野生生物取引をなくす一番の方法は、国際社会が本気になって行動を起こすことです。」

IFAWのアジア地域事務局長、グレース・ゲ・ガブリエルは差し押さえと2つの密輸団の摘発を行った中国当局の働きに拍手を送りました。

「象牙の違法取引を終わらせる決意に称賛を送ります-象牙の違法取引を阻止しようとする彼らの取り組みには非常に勇気づけられます。しかし、これだけ大量の象牙が押収されているという事実は、ゾウの密猟が完全にコントロール不能となっていることを示しています」とゲ・ガブリエルは言います。

違法象牙の大半が向かう先は中国を中心とするアジアです。そこでは投資手段として象牙の価値は急騰し、「白い金」として高い需要があります。2008年に中国がアフリカ南部の在庫販売で購入した合法的な象牙に限りがあることが、却って需要を急増させ、市場のニーズに応えるために象牙の違法取引とゾウの密猟を助長することにつながりました。

 

世界的な能力強化プロジェクトの一環として、IFAWはアフリカ、中東、アジア、オセアニア及びカリブ海諸国の複数の国々において、野生生物取引防止に携わる取締官の訓練を行なっています。IFAWは最近インターポールと覚書を取り交わしました。インターポールの環境犯罪プログラムがNGOと覚書を取り交わすのはこれが初めてのことです。IFAWとインターポールは2005年以来、2012年の史上最大の違法象牙取引防止オペレーションを含め、数々のプロジェクトで協力し合ってきました。

 

IFAW(国際動物福祉基金)について

1969年に設立されたIFAWは助けを必要とする動物を救援する活動を世界中で行っており、40カ国以上でプロジェクトを展開しながら、個々の動物を救助し、動物虐待防止キャンペーンを推進し、野生生物保護と生息地保全を提唱しています。詳しくは www.ifaw.org.をご覧いただくか、FacebookTwitterでフォローしてください。

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