生皮の需要不足がアザラシの捕獲枠拡大に影を落す

Wednesday, April 8, 2009
カナダ、オタワ

カナダの商業アザラシ猟が今日、新たに64,000頭の子アザラシを捕殺する計画のもとセントローレンス湾で再開されることになっている中、アザラシの毛皮の需要不足を理由に多くのアザラシ猟師が今年の猟に参加しない可能性があるというニュースをIFAWは歓迎しています。

「もちろん私たちも喜んでいます」と国際動物福祉基金(IFAW)の上級研究員、シェリル・フィンクは言います。「最終的に市場がこの非人道的な虐殺に終止符を打つのも、いいのではないでしょうか。自国の商業アザラシ猟の終結を求めるカナダ国民の願いをカナダ政府がかなえてくれないのなら、国際市場が決定的要因になるかもしれません。」

最近の報告によると、今年生皮を購入したいと考えている加工業者の提示価格は皮1枚につきわずか15ドルで、100ドルを超えていた2006年から大きく下がっています。この値段ではアザラシ猟は採算が合わないとアザラシ猟師たちは言います。先月マグダレン諸島のアザラシ猟師に提示された生皮の価格30ドルには、1枚あたり9ドルというケベック州の補助金が含まれているということでした。また、捕殺されたと伝えられる20,000頭のアザラシの生皮の多くは、実際には加工業者に購入されていないとも噂されています。

「漁業海洋省(DFO)は、総許容捕獲数(TAC)の設定は市場主導で行われていると主張していますが、これは全くばかげています」とフィンクは言います。「これが事実なら、自分たちの立てた管理計画が笑い種になるほどTACを増やさずに減らしたはずです。」

ゲイル・シェイ漁業相は先月、270,000頭を超えるTACは同省のアザラシ猟の管理目的に配慮していないと同省の科学者からはっきりと警告されたにもかかわらず、2009年のタテゴトアザラシのTACを280,000頭に引き上げることを決定しました。

「商業アザラシ猟が発展する産業でないことは、保守政権以外の誰が見ても明らかです。この虐殺が今でも続いているのは、カナダの納税者のお金が着実に流れ込むことと、議席に必死にしがみつこうとする一握りの政治家たちのプライドのおかげでしかありません」とフィンクは言います。

保守党の現政権は、カナダの世論と世界的な経済の停滞に対応する代わりに、廃れていくアザラシ産業を支援して納税者の金の無駄遣いを続ける決意を固めたようです。ストックウェル・デイ国際貿易相は先週、欧州連合(EU)のいかなるアザラシ製品の取引禁止措置についても世界貿易機関(WTO)で異議を申し立てるというカナダ政府の立場を繰り返しました。

「これ以上無責任なことがあるでしょうか」とフィンクは言います。「デイ大臣自身の国際貿易省によると、このアザラシ市場はせいぜい540万ドルの価値しかありません。WTOへの異議申し立ては、衰退するこの市場を復興させる試みのためだけに、カナダ国民に何百万ドルという膨大な負担を課す結果を招くでしょう。」

「シェイ漁業海洋相は、今年の猟は例年通りと予測しました」とフィンクは言います。「アザラシの赤ちゃんの虐殺が依然として非人道的であることに少しの疑いもないということ以前に、商業面でも彼女は大きな過ちを犯したのではないかと私は思います。」

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