インターネット上の野生生物取引に対し多機関連携で取り組み
インターネットの発展は野生生物の違法取引急増の一因となっており、これは動物と生態系に破壊的な影響を与えています。迅速、便利そして匿名で行われるインターネットでの野生生物取引は、野生生物の保護と法の施行に大きな問題を突きつけています。
IFAWが最近発表した報告書「キー殺し:ワールド・ワイド・ウェブ上の違法野生生物取引調査」によると、野生生物のインターネット取引は数々の絶滅危惧種の存続に重大かつ差し迫った脅威をもたらしています。11カ国の183のウェブサイトに掲載された野生生物製品7,000点を追跡した6週間にわたる調査を経て発表された同報告書から、象牙が全追跡品目の73パーセントと取引の大半を占めることが分かりました。次に多かったのは珍しい鳥類で追跡品目の約20パーセントでした。報告書によると、霊長類、大型ネコ科、その他の動物も、生きた動物として、また野生生物製品として、電子取引の犠牲になっています。
前例のない協力体制のもとで、IFAWとタオバオは持続可能でないインターネット上の野生生物取引に対する認識を高めるために、1ヶ月にわたる合同キャンペーンを開始しました。タオバオのサイトでは、野生動物とその部位や製品の違法取引との闘いに消費者の参加を促す一連のオンライン活動がスタート。タオバオに開設されたIFAWのオンラインショップでネット市民は、違法な野生生物のオンライン取引の報告と引き換えに、IFAWのギフトや野生生物の保護に関する情報をもらうことができます。
「IFAWは2005年以来、中国における野生生物のオンライン取引に関する調査を数多く実施し、政府機関やインターネット企業から絶大な支持を受けています」とIFAWのアジア地域支局長、グレース・ゲ・ガブリエルは言います。「私たちの調査結果が法執行の促進に活用され、私たちが見つけたオンライン取引の違法な野生生物製品の95パーセントがウェブサイトの運営企業によって削除されたことに、大変満足しています。」
「タオバオは企業の社会的責任を真剣に受け止めています」とタオバオの最高執行責任者、ヨン・チャンは言います。「顧客の皆様には安全で、地球そして動物に優しい環境で取引を行ってもらいたいのです。」
中国のCITES管理局次長、メン・シェンリンは、この共同努力を称賛し、さらに多くのオークションサイト及び市民の参加を強く求めました。