欧州連合がアザラシ製品禁止を最終決定―欧州市場は2010年に正式に取引
「長年の苦労の末に得たこの達成感を今、かみ締めています」とIFAWのEU事務所長、レスリー・オドネルは言います。「今年に入ってすでに、取引禁止の見通しでアザラシ猟が落ち込み、何千頭ものアザラシの命が救われるのを私たちは見てきました。今後1年間私たちは、2010年夏になると思われる取引禁止の施行まで実施過程を厳しく監視していきます。これから数年の間に商業アザラシ猟が必然的に減少を続け、最終的には永久に葬られることを願っています。」
カナダ政府は、この取引禁止に関係なく、今後何ヶ月、何年かかってもEUと熱心に取引の交渉を続けることを明らかにしています。
カナダのアザラシ猟の微々たる財政的貢献は、アザラシ猟に必要な間接的な助成金及び猟によって生じるコストによって、却ってマイナスとなっています。カナダ政府のウェブサイトによると、2009年の商業アザラシ猟の規模は100万ユーロに届きませんでした。その一方で、カナダ政府はカナダとEUの取引協定により取引が260億ユーロ増加すると見込んでいます。
IFAWは、法案の例外条項に抗議して、取引禁止に賛成票を投じることを控えたオーストリアの象徴的決断を支持しますが、例えこれらの例外条項が存在しても、欧州ではアザラシ製品の取引は事実上、終息すると見ています。また、動物福祉においてこの取引禁止がもたらす大きな前進を考えると、いかなる妥協案も許容できると考えます。
ルーマニアとデンマークの棄権は嘆かわしいことでした。両国の経済的利益の追求が、いかなる動物福祉の問題にも勝ることをはっきりと示すことになったためです。
「EUが世界のモラルのリーダーとしての立場を維持することに本気であることを示したのに対し、デンマークとルーマニアはこの機会に、利益の可能性を逃すくらいなら名誉を危険にさらす方を選ぶと世に示したのです」とオドネルは言います。
長年、アザラシ猟の禁止を目指して活動してきたIFAWにとって、もっとも大きな出来事の一つは、ベルギーがアザラシ製品の取引を禁止したことです。「ベルギーはEUで最初にこの忌まわしい産業に反対の姿勢を示した国です。ベルギーの勇気がなければ、おそらく今日のこの大きな成功はなかったでしょう。世界中のIFAWの支援者は、この時代遅れの不必要な産業の終焉を早める上で重要な役割を果たしたベルギーとベルギーの人々に、感謝しています」とオドネルは言います。
IFAWは国際社会に対して、各国のカナダ大使館を通して、商業アザラシ猟の即時禁止を求めてカナダに圧力をかけるよう呼びかけています。大使館にメッセージを送るためのオンラインツールについては、 www.ifaw.org にアクセスしてください。