透明化に賛成票を投じた翌日にIWCで密談

Monday, July 18, 2011
英領ジャージー島、セント・へリア
国際捕鯨委員会(IWC)の改革を望む側にとっての勝利から一夜明けた今日、ジャージー島での年次総会は数ヵ国が退場して混乱に陥る事態となりました。

IWCの透明性と有効性を高める英国の提案が昨日採択されたばかりですが、今日ブラジルとアルゼンチンが南大西洋クジラ・サンクチュアリに関する提案を出したことを受け、日本、アイスランド、ノルウェーその他の捕鯨賛成国が午前中半ばに退席する事態が発生しました。

数時間にわたる内密の交渉を経て各国代表団は夕方遅くに会議室に戻り、この日の進行状況及びサンクチュアリに関する提案を来年に持ち越す旨の報告を聞きました。そして会議は、IWCの議題として山積する保護提案やその他の課題について話し合ったり議論したりすることなく終了しました。

IFAWの国際クジラ・プログラム部長のパトリック・ラマージはこう話します。「この組織の透明性と有効性を向上させるための思い切った決議案を採択した次の日に、IWCの加盟政府は一日の大半を内密の会談をして過ごしました。」

「昨日IWCとクジラ保護にとって少なからず進展があったばかりだというのに、今日のこうした行動によってIWCは崩壊の窮地に追いやられています。日本はクジラを殺したがっており、そのためにはIWCを殺すこともいとわないのかもしれません。IFAWは地球上のクジラのために保護の強化を求め続けます。そしてクジラのための保護組織としてIWCが有効に機能することが不可欠と考えます。」

IFAW は、今後のIWCの信頼性と有効性を確立するために不可欠な処置として、この提案を支持しました。すべての加盟国から支持を得るために当初の提案をいくつか断念したものの、最終決議案はIWCにとって正しい方向への第一歩であるとIFAWは考えています。

IWCは近年、買収疑惑に関する報道で非難を浴びてきました。これを背景に、英国が提案したパッケージはIWC内の秘密を減らし、タイムリミット寸前の分担金の現金払いを禁止し、統制力を強化し、委員会の決定を会議から14日以内に正しくタイムリーに報告することを目指すものとなっています。

IWCに加盟する89ヵ国の多くはこの2日間、長時間の議論を交わしてきました。その結果、NGOの参加に関する案は英国の最終決議案から外されましたが、意見が分かれた現金払いを禁止する案は残されました。

IFAW はまた、南大西洋クジラ・サンクチュアリの提案を支持します。次回の年次会合で採択されることを期待しています。

南大西洋クジラ・サンクチュアリ提案のもとでは、同水域での商業捕鯨は禁止となります。また、非致死的なクジラの調査が増え、絶滅の危機にある種に関する情報がより多く収集できるようになります。

IFAW は商業捕鯨をはじめ、クジラが直面する数々の脅威からクジラを護るために世界中で活動しています。IFAWは、捕鯨が残酷で不必要であることから、捕鯨に反対しています。クジラを人道的に殺す方法などありません。また今日では鯨肉の需要が少ないため、解体されたクジラの肉は使われることなく冷凍庫に保存されたままになることが多いのです。IFAWは残酷な捕鯨に代わる産業として、人道的で持続可能な、責任あるホエールウォッチングを奨励しています。

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