アイスランドのナガスクジラ捕鯨業者が一時中断を宣言

Tuesday, May 10, 2011
英国ロンドン
過去5年間で絶滅危惧種のナガスクジラ280頭の捕殺に関与したアイスランド唯一の捕鯨業者、クリスチャン・ロフソンは、各方面からの圧力を受け、スタッフ30名を解雇し捕鯨を中止することを発表しました。再開は早くても7月に開催される国際捕鯨委員会の会議終了後となります。

IFAWの英国事務所長でアイスランドに対するグローバルな反捕鯨運動を指揮するロビー・マースランドは言います。「唯一の合法的バイヤーである日本との取引が非常に困難であること、アイスランドにはナガスクジラの鯨肉の市場がないこと、米国の制裁を受けるおそれがあること、そしてEUが断固として捕鯨に反対している現状に直面して、ロフソン氏はようやく、ナガスクジラを殺し続けることに何の意味もないことがわかったようです。この先もずっと、クジラをそっとしておいてくれることを願っています。」

一方、アイスランドでのミンククジラ猟は続きます。昨年は60頭のミンククジラが捕殺されました。IFAWは、捕鯨が本質的に残酷であり、人道的に捕殺する方法などないことから、捕鯨に反対しています。

過去5年間、日本との取引は難航し、ロフソン氏は今もアイスランドに冷凍鯨肉2,000トン以上を保有しています。日本を襲った悲劇的な大津波によって生産設備も損傷を受けたと思われることから、今後さらに取引が難航するとロフソン氏は言います。  

アイスランドでは、ミンククジラの肉を食べる人は人口の5パーセントほどいますが、ナガスクジラの肉に関しては市場がありません。米国はナガスクジラ猟に対する制裁を検討していることをアイスランドに伝えており、ドイツとオランダの議会はアイスランドのEU加盟もいかなる捕鯨の続行も認めるべきではないという決議案を採択しました。英国政府はすべての商業捕鯨に反対しています。

「IFAWは過去8年間、アイスランドにおけるキャンペーンを慎重に展開してきました。私たちは責任あるホエールウォッチングを提唱し、アイスランドの捕鯨の背景にある経済・政治事情に対して疑問を投げかけてきました。私たちはこの前向きな動きを歓迎し、大きな関心と明るい展望を持ちつつ今後の展開を見守りたいと思います」とマースランドは言います。

アイスランド・ホエールウォッチング協会 (Icewhale) のラネヴェグ・グレタルスドティル会長はこのニュースに対し、「私たちはこの動きを歓迎し、ホエールウォッチングがアイスランドで唯一のクジラ産業となる日を心待ちにしています」とコメントしています。

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