保護されてきたザトウクジラの個体数回復、それでも世界中のクジラӗ
今日のIUCNレッドリストの見直しは、100年以上にわたる商業捕鯨で激減した個体数を未だに回復できずに苦しんでいるクジラ類が困難に直面していることに気づかせてくれます。
史上最大の動物である南極海のシロナガスクジラは回復の兆しを見せているものの、非常に稀少な動物であることは変わらないため、「絶滅のおそれのある状態」の分類の中では最高カテゴリーの「絶滅危惧IA類」に掲載されています。
昔は世界の捕鯨産業の主流であったナガスクジラとイワシクジラはまだ「絶滅危惧IB類」に分類されており、商業捕鯨によって激減した個体数は世界的に見てもあまり回復していません。しかしこれらの種は絶命が危惧されるステータスであるにもかかわらず、今も日本の捕鯨船の標的になっています。アイスランドは最近では2006年にナガスクジラを捕殺し、現在、ナガスクジラの肉の国際取引再開を企てています。
ほとんどの国は1970年代からナガスクジラやイワシクジラを捕獲していませんが、日本は「調査目的」と称して2002年にイワシクジラの捕殺を再開しました。2006年には日本の捕鯨船が南極でナガスクジラの捕獲を再開。これにより、南極の大型クジラは未だに絶滅が危惧されているにもかかわらず、30年間に及んだ保護を断ち切られました。
日本政府は2006年以来、ザトウクジラの南極での捕鯨再開を迫っていますが、これは商業捕鯨の世界的なモラトリアムと、1994年に国際捕鯨委員会によって設立された周極クジラサンクチュアリ、南氷洋サンクチュアリの指定を無視するものです。
非常に目立つタイプでカリスマ的なザトウクジラは保護運動の象徴となる一方、世界中で急成長しているホエールウォッチング産業の大黒柱の一種でもあります。専門家らは、世界のすばらしいクジラを保護する活動におけるサクセスストーリーとして今回のIUCNリストの件をあげています。
「やはり保護は効くのです」とラマージは言います。「責任のある行動をとれば、絶滅危惧種の個体数は回復し始めるのです。ザトウクジラや他の大型クジラの個体数はもう決して過去の数には戻らないかもしれませんが、このすばらしい生き物の未来を気にかけてきた私たちにとって今日のニュースは大きな励みになりました。」