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分類
世界の個体群
容貌と生態
容貌セミクジラはずんぐりした中型のヒゲクジラです。成長すると体長は14~17メートル、体重は66トンになります。子は出生時の体長が6~7メートルで、3~4年ごとに生まれます。北大西洋のセミクジラの体色は黒か濃い灰色で、腹か顎に白い模様があるクジラもいます。ホッキョククジラと同様、セミクジラの広い背中には背びれも畝もありません。胸びれは幅広でパドル状です。体長の4分の1も占めることのある頭部はアーチ形の顎のラインと「ボンネット」と呼ばれるこぶ状の隆起が特徴です。このボンネットは白っぽく見えますが、これはクジラジラミがついているためです。2つの噴気孔が離れていることから遠くから見るとV字型に見える潮吹きでセミクジラとわかることもあります。
生態
北部のセミクジラは北大西洋や北太平洋の温帯あるいは亜極の海にいます。大西洋北西部の個体群のほとんどはカナダのノヴァスコシアから米国のフロリダの間に分布していますが、北はアイスランドから南はメキシコ湾までいることもあります。出産は冬(12月~4月)の間にジョージアやフロリダの海岸沿いの浅瀬の沿岸海域で行われ、その後、採餌や子育て、交配するためにニューイングランドやカナダ東部の沿岸へと北上します。そして7月から11月くらいまでこの浅い沿岸海域で特にカイアシ類などのプランクトンを食べて過ごします。
北太平洋のセミクジラ群は北大西洋のセミクジラ群から地理的に隔離されており、実は遺伝学的にも別の種であることが新たな研究によって示されています。北太平洋群は夏はオホーツク海、ベーリング海とアラスカ湾北部から南は日本海、北本州の太平洋沿岸、そしてカリフォルニア中部の沿岸にいます。冬の間は台湾から小笠原諸島、バハカリフォルニアへと南下します。
北大西洋のセミクジラは世界中で最も絶滅の危険にある大型クジラです。大西洋北西部の個体群は300~350頭を数えます。北太平洋の分布域にいる推定個体数は数百頭で、東部より西部の方に多くいることが示されています。北太平洋のセミクジラが別種だとすると最優先で保護すべき種として北大西洋のセミクジラと同様の指定が必要になるかもしれません。
種の現状
現状北大西洋のセミクジラは米国の絶滅危惧種保護法(ESA)の「絶滅危惧種」に指定されています。北太平洋のセミクジラも北大西洋のセミクジラも国際保護連合(IUCN)の「絶滅危惧IB類」に、そしてワシントン条約(CITES)の付属書Iに掲載されています。
種に対する脅威
セミクジラは泳ぐスピードが遅く(最速3~5ノット)、殺すと浮く傾向があるので、11世紀の頃からその厚い脂肪と長いクジラひげを狙った捕鯨の標的にされ、1800年代半ばには激減しました。
1937年に国際的に完全に保護されてからも、北大西洋のセミクジラの数は以前の乱獲から回復できないでいます。北太平洋の個体群は保護後も1960年代は違法な捕鯨に苦しみました。
今日、北大西洋のセミクジラの死因については、人間が関与している原因が3分の1にものぼると考えられています。船との衝突、漁網などへの絡み、生息環境の悪化に加えて、既に激減した個体数と低い繁殖率がセミクジラの数の回復を制限していると考えられています。また、最近の調査では気候が餌の量や分布に、それによって毎年の出産数に影響を及ぼしていることが指摘されています。
米国は、漁獲道具の改良、漁場の閉鎖、そしてボートで500ヤード以内に近づくことを制限するなどの「回復計画」を実行しています。また、ケープコッド湾やグレート・サウス海峡、そして米国南東部の海も危機的状況にあるセミクジラの生息域に指定されました。
カナダには、カナダの海にいるセミクジラを護る法律は事実上ありませんが、ファンディ湾とローズウェイは季節的保護海域に指定され、研究者と沿岸警備隊そして航海する船舶との間で連絡をとるようにもしました。北太平洋のセミクジラも同じような危機に瀕している可能性があるにもかかわらず、個体群に対する影響を評価する調査はありません。
国際取引
合法な取引はなし。
著者と出典
著者著者プロフィール
出典
CITES. 2001. http://www.cites.org.
IUCN. 2001. The 2000 IUCN Red List of Threatened Species. http://www.redlist.org.












