分類
世界の個体群
容貌と生態
容貌ナガスクジラは、シロナガスクジラに次いで2番目に大きなクジラです。ナガスクジラ科の他のクジラと同様、ナガスクジラの体も流線型で幅があり、頭部は平たいV字型で、噴気孔からくちばしの先まで伸びる畝があります。成長すると体長は18~24メートルになり、雌の方が雄より大きくなります。出生時の体長は5.5~6.5メートルです。ナガスクジラの体色はダークグレーかブラウンですが、腹の方が色が薄く、背に白っぽい斑点がついていることもあります。また、噴気孔の後ろに白っぽい山形の模様が1つか2つ、背を横切るようについています。頭部の色が左右対称でないのはナガスクジラだけで、右側に白っぽい渦巻型の模様があり、下唇、上唇と前方のひげ板も白っぽい色です。左側はひげ板も含めて噴気孔の後ろまでダークグレーです。背びれは鎌形で尾の方についており、シロナガスクジラより比較的大きいようです。尾びれは幅広で両先端が尖っており、左右とも中央部に顕著な刻み目が入っています。垂直に10メートルほど上がる潮吹きは遠くからでも見ることができます。
生態
ナガスクジラは全世界に分布しており、その生息域には主要な海すべてが含まれます。餌はオキアミや群れをなして泳ぐ小魚類です。深海にいるときもありますが、沿岸や大陸棚周辺にいることが多いようです。ナガスクジラの動きは複雑で、その広い分布域は他のクジラのような移動をしないことを示しているのかもしれません。ナガスクジラは通常は単独か2頭でいますが、採餌場では100頭以上の集団を形成することもあります。ナガスクジラは大型クジラの中では速い方で、最高で25ノットも出ることがあります。水面ではそれほど活動的でなく、潜る前に尾びれを見せることはほとんどありませんが、背を反らせて尾のつけ根を上げることはあります。
子は11~12ヶ月の妊娠期間を経て2~3年ごとに産まれます。シロナガスクジラの子と同様、ナガスクジラの子も6~8ヶ月で乳離れします。世界中のナガスクジラの個体数は不明です。
種の現状
現状今日、ナガスクジラは国際自然保護連合(IUCN)の「絶滅危惧IB類」に、そしてワシントン条約(CITES)の付属書Iに掲載されています。
種に対する脅威
ナガスクジラは特にそのスピードのおかげで初期の捕鯨の対象から外されていました。しかし汽船や破壊的な銛など20世紀の発明によってその状況は激変し、他のどのクジラより大量に捕獲されるようになり、南半球だけで約725,000頭が殺されました。1986年に国際捕鯨委員会(IWC)のモラトリアムによって保護されたにもかかわらず、アイスランドは科学的な目的でナガスクジラを捕獲し続けました。現在の脅威は、地震調査による攪乱、大型船舶との衝突、漁網への絡み、(雑音、海で増加しているプラスチックのゴミ、石油流出や産業廃棄物の投棄などによる)環境汚染、そしてオキアミの減少などです。また、商業捕鯨が再開された場合、ナガスクジラはほとんど間違いなく標的になるでしょう。
国際取引
ワシントン条約(CITES)の付属書Iに掲載されているため、国際取引は禁止されています。
著者と出典
出典IUCN. 2001. The 2000 IUCN Red List of Threatened Species. http://www.redlist.org.
Jefferson, T.A., S. Leatherwood and M.A. Webber. 1993. Marine Mammals of the World. FAO Species Identification Guide. UNEP, Rome. 320pp.
Leatherwood, S. and R.R. Reeves. 1983. The Sierra Club Handbook of Whales and Dolphins. Sierra Club Books, San Francisco. 302 pp.
Reeves, R.R., B.S. Stewart, P.J. Clapham and J.A. Powell. 2002. Guide to marine mammals of the world. National Audubon Society. 527pp.











