IFAWの活動について
分類
世界の個体群
容貌と生態
容貌イースタンゴリラには3種の亜種があります。一つがこのイースタンローランド、あるいはグラウアーの、ゴリラ(G.b.graueri)で、あとの二つはマウンテンゴリラ(G.b.beringei)とブウィンディの原生林にいるまだ固有名のないブウィンディゴリラです。イースタンローランドゴリラは背に短く黒い毛があり、それより長い毛がその他体中に生えています。成長した雄は背に銀色の鞍形の斑紋があり、「シルバーバック」と呼ばれます。他のゴリラと同様、イースタンローランドゴリラの耳も小さく、鼻孔も幅広です。成長した雄は体長が175センチ、体重は165キロ。雄は雌の約2倍の大きさです。
生態
イースタンローランドゴリラはコンゴ民主共和国東部の低地及び山地の森林に棲んでいます。他のゴリラと同様、イースタンローランドゴリラには発達した社会構造があり、家族集団で生活し、移動します。普通、各家族集団にはリーダーのシルバーバックと、血縁でない、成長した雌3頭、そして4~5頭の子がいます。従属する雄もこの集団にいる場合もあります。15~20頭、あるいは30頭にも上る大集団も記録に残っています。雌は7~8歳で性的に成熟すると、自分が生まれた集団を離れて他の集団や独身の雄と暮らすようになります。成長した、血縁でない雌同士の結束は弱く、血縁の雌同士(例えば母と娘、姉妹)しかお互いをグルーミングしません。成長した雌は約4年ごとに1頭の子を産みますが、そうして産まれた子は3歳までに死ぬ確率が高いので、6~8年に1頭くらいしか生き残りません。251~295日の妊娠期間を経て産まれる赤ちゃんゴリラの体重は1.8~2キロ。子は母親に抱かれながら育てられ、30~40週間後に歩き始めます。乳離れは2歳半~3歳の間です。
雄は雌より成熟が遅く、交尾は15~20歳くらいまでありません。雄の約半数が成熟期に自分が産まれた集団を離れ、単独か他の従属する雄と移動し、そうしながら自分たち自身の集団をつくっていきます。一旦そのような集団をつくると、他の雄に追い出されない限り、生涯その集団で暮らします。雌を争って繰り広げられるボスのシルバーバック対独り者の雄の戦いは激しく、死に至ることもあります。
イースタン・ゴリラの亜種はフルーツより葉や他の植物を食べることが多いようです。普通は午前と午後に食べ、お昼前後は休みます。夜に枝や葉で巣をつくります。この巣や糞を集めて調べることで科学者は一つの集団内のゴリラの数を推定したり、どのようなものを食べているかを判断します。
1980年の個体数の推定は3,000~5,000頭でしたが、それ以降、この地域における内戦が密猟の増加を招き、ゴリラとその生息地を圧迫しています。
種の現状
現状イースタンローランドゴリラは国際自然保護連合(IUCN)の「絶滅危惧IB類」に、そしてワシントン条約(CITES)の付属書Iに掲載されています。また、イースタンローランドゴリラは各国の野生動物に関する法律で保護されています。
種に対する脅威
イースタンローランドゴリラは生息地の侵食、環境悪化そして商業伐採や生活のための農業による分裂によって危機に瀕していますが、それより大きな脅威は狩猟肉の取引を狙った密猟者から来ているかもしれません。コンゴ民主共和国のカフジ・ベイガ国立公園では、内乱はゴリラとその生息地にとって重大な脅威となりました。反乱軍兵士や密猟者が公園内に入ってしまったからです。また、鉱山業者も地元では
"coltan"
として知られる高価な鉱石を狙ってこの地域に入って来ています。ゴリラは他の動物のために設置されたわなで傷ついたり殺されたりすることもあります。政治や貧困もゴリラの保護にとって大きなマイナスになっています。
国際取引
ワシントン条約(CITES)の付属書Iに掲載されているため、国際取引は禁止されています。
著者と出典
出典 WWF. 1997. Eastern gorilla. http://www.panda.org. Harcourt, A.H. 2001. Gorillas. Pg 414-419 In MacDonald, D. (Ed). The New Encyclopedia of Mammals. Oxford University Press, Oxfordshire, UK. |











