2009年9月16日
(ロシア、モスクワ) - 生後14ヶ月のトラが今日、無事に野生に返されました。わずか450頭しか残っていないと推定される野生のアムールトラのうちの1頭であるこのトラの子は、6ヶ月にわたり、国際動物福祉基金 (IFAW - www.ifaw.org) 及びその他の団体や政府機関が支援するリハビリテーションを受けてきました。ロシア科学アカデミーの科学者らは、野生に放たれる前に首に無線機が取り付けられたこのトラの子の監視を今後数ヶ月間、続けます。
親のいないこのトラは昨年3月、必死で餌を探しているうちにアバンガルドの村にさ迷い込んだところを発見され、抵抗することなくインスペクション・タイガーのトラ保護の専門家によって捕獲されました。小さくて弱々しく、生後8ヵ月で体重わずか17キロのこのトラには、単独で生き延びる可能性はほとんどありませんでした。
5月28日から9月15日まで、ヴィクトル・ウディン博士がこのトラの日々の世話にあたりました。体重を増やすために特別な餌を与え、生来の狩猟能力を取り戻すためのリハビリテーション・プログラムを施し、人間に対する健全な恐怖心を教え込みました。今日ウスリスキー国立公園に放たれたトラは、体重70キロで健康状態は良好でした。
「このトラを野生に返すことができたことを私たちは非常に喜んでいます。今回の歴史的な野生復帰が、この先より多くの絶滅の危機に瀕するトラの保護につながることを私たちは願っています。今日の野生復帰は、科学に裏付けられたリハビリテーション技術が、世界でもっとも謎めいた種の一つを保護することにつながることを示しています」とIFAWロシア事務所長、マーシャ・ヴォロンツォワは言います。
2007年以降、IFAWは親のいない6頭のトラの子のリハビリテーションに関わりましたが、そのうち5頭については野生復帰は無理と見なされ、飼育下に置かれています。絶滅が危惧されるアムールトラがリハビリテーション後に野生に返されたのは、今回がまだ2回目です。
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