Choose Country

海の騒音が海洋哺乳類に重大な脅威をもたらす~IFAWがクジラ、イルカ、マイルカなどの保護対策を強く要請

Bookmark and Share

2008年12月3日

(イタリア、ローマ) - 人間が発する海中の騒音公害によって多くの海洋生物がその未来を脅かされていると保護活動家らが今日、警告を発し、今週開催の「移動性野生動物種の保全に関する条約」(CMS)第9回締約国会議で早急な議論の実施を促しました。

国際動物福祉基金(IFAW)が今日発表した報告書「海洋雑音:音量を下げよ」によると、この数十年間で人間の活動によって発せられる海の騒音は劇的に上昇し、多くの海洋哺乳類に大きな脅威をもたらしています。商業用船舶、ソナー、石油やガス会社による地震探査、海上工事やレクリエーション活動による騒音が、世界中のクジラ類にとってますます混乱しやすい環境を作り出しています。

クジラ、イルカ、マイルカやその他のクジラ類は、海中の音を頼りにコミュニケーションをとり、海を移動し、餌を見つけます。人間による騒音公害がひどくなるとクジラ類に行動の変化をきたし、繁殖をしなくなったり、餌場を放棄したり、極端な場合は座礁あるいは死にさえ結びつくこともあります。

近年、国連、IMO(国際海事機関)、欧州連合などの国際組織が海の騒音公害に一層注目するようになり、これらの生物を護るための強い決議の早急な実施に向けてCMSが重要な役割を果たせるとIFAWは考えています。海中の騒音に取り組むために、IFAWはCMS締約国及びCMS事務局に対し、CMS会議で討議されている幅広い施策を検討するよう訴えています。

「海洋生物を海の騒音から護ることは、彼らが生き延びる上で重要なことです。海の騒音は膨大な距離を伝わり、多数の国々の海上境界線を越えて海洋生物に影響を及ぼします」とIFAWのキャンペーン担当者、ヴェロニカ・フランクは言います。「従って各国が協力し合い、破壊的な人為的騒音によって海洋生物の声がかき消されることを防ぐ、強い合意を結ぶことが大切です。」

IFAWの報告書によると、太平洋における船舶の騒音は過去40年間で10年ごとに倍増し、2025年までに世界中を行き交う船舶数は2倍になると推測されています。それに対しシロナガスクジラが交信できる距離は、騒音レベルが上昇した結果、90パーセント減と驚異的に低下しています。

IFAWの海の騒音に関する報告書は、地震探査や軍事用ソナーなどの強力な騒音を特に強く非難しています。これらは200デシベル以上の音を発し、海洋生物に損傷を与える可能性があります。専門家たちも強力なソナーとクジラやイルカの致死的な座礁を関連づけて見ています。

メディア関係者のお問い合わせ先:
ジェイク・レヴェンソン (IFAW本部)
Tel: 508-744-2235
Email: jlevenson@ifaw.org

Donate Now Take Action