サンクチュアリー:野生生物の安全な楽園
熊の空輸や‘問題を起こす’象の移送、いかなる場合にもIFAW は野生生物が必要とするサンクチュアリーを提供しています。サンクチュアリーには長期的な保護のために利用されるものや、自然へとかえすまでの一時的な居住地として役割のものなどがあります。野生生物の安全な居住地を確保することで、IFAW は長期的な視野に立った野生生物保護を行っています。
檻に入れられた動物が飼育者の残虐行為に苦しんでいるとき、傷ついたり親を失った野生生物が優しい手当てを必要としているとき、個々の動物が安全なサンクチュアリーを必要としているとき、そんなときはIFAW の緊急救出チームが即座に出動します。
IFAW はケニア野生生物局(KWS)に協力して、ライキピア地区に棲む10頭の‘問題を起こす’象をメルー国立公園へと移送するプロジェクトを実現しました。この成功した移送プロジェクトには2週間の時間を要しました。象と人間の居住地の重複によって起きていたさまざまな問題を解決するために実行された、今回の移送によって守られたのは、10頭の象の命だけではありません。移送された10頭の象はメルー国立公園の象の頭数の回復にも重要な意味があります。
野生生物の肉を食料として取引するため、アフリカ全土で何千頭もの動物が殺され、子供が親を失い、虐待されています。コマンドーと名付けられた2歳のチンパンジーも、たくさんの犠牲のうちの1頭です。コマンドーの親も、その肉を狙うハンターによって殺されました。その後、コマンドーは捕獲され、暴行を受け、違法にペットとして取り扱われていました。
African Rainforest and Rivers Conservation group がコマンドーを最初に保護し、安全な避難所を求めてIFAW に連絡が入ったのです。IFAW の緊急救出チームは即座に対応し、この傷ついたチンパンジーをザンビア北部にあるChimfunshi野生生物孤児院へと移送しました。
IFAW は2頭のロシアヒグマをモスクワ大学での悲惨な状況から救出しました。1頭は昔映画で活躍した38歳になるFenja。もう1頭は6歳のLjaljaです。資金不足から、大学では小さな檻の中で生活することを強いられていました。IFAW が救出するまで、2頭の熊は生徒の与えるわずかな食事の残りで生きていたのです。これら2頭はオランダにあるInternational Bear Foundation が運営する保護施設へと空輸されました。
マサチューセッツ州のある家族によって飼われていたトラ、ライオン、クーガーを、テキサス州のサンアントニオにある野生動物孤児院(WAO)へと移送するプロジェクトにも、IFAW は資金を提供しました。
こうした動物たちを保護・飼育する施設を見つけ出すことは簡単な作業ではありませんでした。 IFAW の緊急救出プログラムでは、動物の移送に関して移送費と新しい動物用の囲いの費用を負担します。
IFAW は、今回移送したトラなどの動物が、WAOというすばらしい施設に受け入れられたことにとても満足しています。WAOでは何百頭もの野生動物を保護・飼育しており、とても評判のよい施設です。 IFAW の緊急救出チームは個々の野生動物を救出し、安全で適切なサンクチュアリーに移送するために積極的に活動しています。
サンクチュアリーでリハビリの後に野生へとかえされる動物や、そこで長期的な手当てを受ける場合もあります。IFAW は常に、こうした動物たちを移動しなければならない原因の解明や、生物多様性の保護の推進に取り組んでいます。
IFAW's Emergency Relief Team rescues wild and domestic animals around the world, saving them from abusive or dangerous situations, rehabilitating them, and placing them into sanctuaries or back into the wild, if possible. 写真 © IFAW











