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油流出事故: 動物の救助と海洋の保護

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たった一つの油容器が想像を絶する被害をもたらします。現在IFAWの油流出事故に対応する緊急活動は世界の中で最も効果的とみられています。前代未聞のスケールで私たちは野生動物を救出し、回復させる活動を行っています。このような活動は海洋汚染を減らすための第一歩だと考えています。

アラスカでエクソン・バルディーズ号の油流出事件が1989年に発生し、IFAWがその対応のために活動に加わりました。それ以来私たちは、流出した油の被害にあった動物たちのリハビリテーションを行う専門家で構成された一流チームを結成しました。

油の流出は沿岸生態系や海洋生物に広範囲にわたる被害をもたらすため、IFAWは世界中の油流出事故の被害となった野生動物に最も適切なケアーをほどこし、油流出事件を未然にふせぐ実用的かつ、実行可能な対処法を打ち出す緊急援助隊を結成しました。

現在IFAWは国際鳥類救護研究センター(IBRRC)と協力し、油流出事件の被害にあった野生動物の救出とリハビリテーションを行う世界有数の団体です。

私たちは地域に根ざした地元団体などで野生動物のリハビリテーションを行っている人や獣医を応援しています。そして油流出事故の被害にあった野生動物をどのように救出し、回復させていくべきか、最も有効な方法を共に探っています。

2000年にIFAWと南アフリカ沿岸鳥保護財団(SANCCOB)は油流出事故の被害にあった野生生物の救出とリハビリテーションを行う事業を立ち上げました。この事業は油流出事故の被害にあった野生生物を救出するかつての事業のなかでもっとも規模が大きいものです。

またその頃、パナマ登録のMVトレジャー貨物船が南アフリカのケープタウンの8キロメートル沖で沈没し1,100トン以上のバンカー・オイルを流出しました。油は世界中の40パーセント以上のケープペンギンが生息するダーゼン島やロベン島の海岸まで流れました。

事故から一ヶ月以内にIFAWとSANCCOBはケープペンギンを救出し、リハビリテーションを行った結果、油の被害にあった約20,000羽のケープペンギンを解放することに成功しました。また、ペンギンとともに希少なキノドハナグロウとミナミアフリカコビトウなどの小さな生き物も救出しました。

また年の始めには24歳の油槽船、エリカが嵐で沈没しIFAWの救急医療チームがフランスのブリターニュ沿岸に急行しました。エリカの乗組員26名は無事保護されたものの、舟が積んでいた約30,000トンの重油が漏れ始めました。

荒れた天候が流れ出す油を防ぐのを困難にし、油膜が数キロ先のブリターニュ沿岸まで流されました。何千羽の海鳥が油まみれになり、海岸沿いにある900ヶ所の甲殻類の養殖場が事故の被害によって閉鎖されました。

フランスの野生生物機関や市民はこのような惨事に必死に対応しましたが油まみれの海鳥は次々と保護されました。フランス環境保護団体Societe pour l'Etude et la Protection de la Nature en Bretagne (SEPNB)の要請によってIFAWは3ヶ所の緊急事態対応センターで補佐を努めました。IFAWが参加したチームThiexは油まみれになった海鳥9,000羽以上を救出しました。

 ばら積み貨物船のMVジェシカが200,000ガロンのバンカー・オイルとディーゼル油を積んだままガラパゴス諸島のサンクリストバルで沈没したのは2001年1月でした。IFAWは12人の救急医療チームを急行させました。

救急チームは救出とリハビリテーションに使われる建物を島の海軍基地に仮設し、Darwin Scientific Station と国立公園職員とともに油まみれになった野生生物の救出を進めつつ、このような事件が再発した場合の指導指針を作成しました。

IBRRCを含むIFAWの救急医療チームはガラパゴス諸島で2週間を過ごしました。アザラシや亀など100種類以上の動物が被害にあったことが報告されています。22羽のペリカンは油の被害が大きかったため特設のリハビリテーション施設での回復を試みました。

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Watch videos of IFAW ER Team members rehabilitating and releasing oiled birds! (Videos are 1-4 MB and may take a few minutes to load.)


IFAWの救急医療チームはこのケープペンギンのように油まみれになってしまった野生生物の救出とリハビリテーションの専門家なのです。 (c)IFAW 写真 © IFAW